(VOVWORLD) - ベトナムは海洋経済開発を目指し、19の海洋経済区を設立する計画ですが、その中の18か所が既に稼働しました。これらは国の海洋経済開発戦略の実施プロセスに積極的に貢献していると評価されています。
海洋経済開発フォーラム2022の開幕式 |
6月12日に中部沿海フーイェン省で開催された海洋経済開発フォーラム2022で、海岸にある各地方の代表者らは海洋経済の持続可能な開発に関する複数の方策を提案しました。一方、党中央経済委員会をはじめ多くの機関も各地方の海洋経済開発活動を支援するため、複数の措置を発表しています。
近年、中部港湾都市ダナンは海洋経済を先端経済部門として開発しています。同市は海洋経済開発活動と2030年までの地元の開発に関する党政治局の決議の実施を同時に進めています。ダナン市人民委員会のホ・キ・ミン副委員長は、「現在、市内では、海洋観光開発と沿岸地帯での不動産・建設プロジェクトが積極的に実施されている」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「水産部門に関し、我々はその生産構造の転換や、沿海漁業を奨励しています。これは国の領海保護にも役立っています。農業省の支援を受け、我々は幾つかの漁港と船着き場を建設しています。これらは漁業だけでなく、観光活動にも使用されます。」
南部ビンディン省漁民たち |
海洋経済開発フォーラム2022で発言に立った党中央経済委員会のチャン・トゥアン・アイン委員長によりますと、海洋経済は国の経済開発事業の重要な原動力となっており、GDP=国内総生産の60%を占めています。
この4年間、2030年までの海洋経済持続可能な開発戦略が効果的に実施され、その中で、水産部門と観光部門は優先対象と見なされています。したがって、海洋観光は迅速に発展し、全国の観光部門の年商の70%を占めています。しかし、海洋経済を開発する際に、経済的利益と環境保護との間の調和を確保する必要があるとしています。
アイン委員長は次のように述べています。
(テープ)
「持続性を確保しながらも迅速な発展を重視しなければなりません。また、環境保護や、海洋の生物多様性の維持も重要な要素です。気候変動と海面上昇への対応を基礎に、住民の生活改善や、経済開発、海洋文化づくりを同時に進める必要があります。これらはそろって、党の決議に盛り込まれているものです。党の決議に基づいて、具体的な政策を定める必要があります。」
ベトナムは水産物など豊富な海洋資源に恵まれています。その海域には2000もの魚種があり、その中の150の魚種は経済価値が高いものです。
ベトナムは海洋経済開発を目指し、19の海洋経済区を設立する計画ですが、その中の18か所が既に稼働しました。特に、農業農村開発省は漁獲活動を行うとともに、複数の海面養殖プロジェクトを展開し、海洋資源の持続可能な使用・管理・保護や、海面養殖業の商品化と工業化、環境保護、雇用創出、住民の生活改善、水産物の輸出促進などを図っています。
これらは国の海洋経済開発戦略の実施プロセスに積極的に貢献していると評価されています。