第38回シンガポール・レクチャーで、クアン主席の講演の内容


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既にお伝えしましたように、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席は8月28日から30日までのシンガポール国賓訪問を行いました。訪問期間中の30日午前、クアン主席は、東南アジア研究所の開催による第38回シンガポール・レクチャーに出席し、講演を行いました。講演の中で、クアン主席はASEAN東南アジア諸国連合が着実可能な開発に向けて、団結し合い、力を合わせて行動する必要があることを訴えました。

地域状況について、クアン主席は「アジア太平洋地域、中でも東南アジア地域は、引き続きダイナミックに発展する中心地としての役割を果たすと同時に、世界における地理的にも、経済的にも、政治的にも日々重要になる位置を持っている。」と強調しました。クアン主席によりますと、東南アジア地域の中に位置するベトナム東部海域、いわゆる南シナ海は、地域内諸国に重要な利益を与えるだけでなく、世界における重要な航路となっています。この地域と海上での最近の状況は地域内の安全保障環境、特に、航行の自由と安全にマイナスな影響をもたらし、信頼を失墜させる恐れがあり、地域での協力プロセスを妨げるとしています。

願望の実現化に向けて共に行動する

講演の中で、クアン主席は「貴方は約束の言葉を発するだけでなく、それらの言葉を実現しなければならない」というシンガポールの故リー・クアンユー首相の言葉を引用した際、「願望を実現化させる唯一道は、すべての国が団結し合い、力を合わせて行動して、国際法と平等的かつ互恵を基礎にして協力を強化するということである。」との見解を述べ、次のように語りました。

(テープ)

「これは、ASEANの目標です。この数年間、自分の利益を超えたビジョンで、ASEANは国際共同体と地域がともに感心している問題、特に持続可能な開発、気候変動の対応、自然災害の軽減、疫病予防対策などに対する責任ある強力な発言力を持つようになっています。これまでに、ASEANは地域と世界における平和、安定、持続可能な開発への大国の誘致を成功させました。」

また、このように語ったクアン主席は困難や試練を乗り越えて、平和・安定の維持、協力の推進を目指すためには、ASEANは、政治的連携を強化し、対話の推進、信頼醸成、及び共同規範の構築を集中的に行う必要があると強調しました。

さらにクアン主席は「国際的団結は貴重な伝統であり、大きな教訓である」と強調し、次のように語りました。

(テープ)

「外交関係において、ベトナムは、独立、自主、平和、協力、発展、国際関係の多様化、全方位の外交路線を堅持し、国際社会への参入を進め、各国の信頼にたる友人になるよういがあります。これに基づき、ベトナムは、隣国との伝統的な友好協力関係の発展を重視し、重要なパートナーとの協力関係を強化し、国際社会への参入の効果を向上させ、国際的な公約を十分に実現することになっています。」

ベトナム東部海域問題について、クアン主席は、「ベトナムの一貫した主張は、独立、主権、統一、領土保全の着実な保護を堅持し、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約を基礎にして、あらゆる紛争を平和措置で解決すること。また、当事者に対しDOC海上行動宣言の遵守、COC海上行動規範の作成に関する交渉の開催を求めることである。」と強調しました。

ベトナム・シンガポールとの戦略的パートナーシップの深化

ベトナムとシンガポールとの関係について、クアン主席は独立以来のシンガポールにおける経済社会発展に敬服の意を表明すると共に、これは、国の建設防衛事業におけるベトナムにとって貴重な教訓であると明らかにしました。クアン主席は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムはシンガポールと共に、経済・貿易・投資・国防・安全保障・海上協力などの分野において両国間の戦略的パートナーシップを深化させたい意向にあります。我々の戦略的パートナーシップの目標は、繁栄なシンガポール、ベトナムの持続可能な開発ということです。」

最後に、クアン主席は、各国の指導者、政治家、教授、研究者との接触を通して、ベトナムの外交政策に関する地域と国際の問題、及びベトナムとシンガポールとの関係についてさらに深く理解したい気持ちを表明しました

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