(VOVWORLD) -政府報告によりますと、今年の第1四半期のGDP国内総生産伸び率は、昨年同期と比べおよそ5.66%増と予想されています
第15期国会第7回会議がハノイで開催中です。多くの国会議員によりますと、年初以来の数ヶ月間、ベトナムの経済指数が改善されたものの、経済は多くの困難と試練に直面しています。政府が出した11の主要任務と方策は、断固として展開されるべきだとのこす。
画期的な方策に注力
政府報告によりますと、今年の第1四半期のGDP国内総生産伸び率は、昨年同期と比べおよそ5.66%増と予想されています。また、金融政策が柔軟的に実施されています。4月30日現在、公共投資支出の実行は計画の17.4%を上回っており、過去4年間で最高となっています。農業生産は成長を遂げる傍ら、工業生産は回復の道を辿っているとのことです。
しかし、世界の経済、政治状況が予想できないほど複雑に推移している中で、政府は、11の主要な任務と方策を集中的に実現する方針です。その中には質の高い人材開発と科学技術の研究・開発・応用の推進を同時に進めるという方策があります。
これについて、ハイフォン市選出のグエン・チュウ・ホイ議員は次のような見解を述べています。
(テープ)
「科学技術はあらゆる分野にとって最も重要な役割を持っています。今日のような科学技術の役割が明確に示されたことはかつてありませんでした。ですから、現在まで、我々は、科学技術の真の役割を正しく評価しなければなりません。科学技術の役割とは人材の質、および人材の育成に繋がっています。そこで、我々が人材の質を向上させるとともに、自ら科学技術を開発したい場合、科学技術を包括的に断固として刷新しなければなりません」
その一方で、政府は、公共投資支出実行の推進、公共投資による民間投資の活性化、官民連携の強化という方策を今年中に断固として実現する方針です。
ハノイ市選出のホアン・バン・クオン議員は次のように語っています。
(テープ)
「我々がこの方策をスムーズに実現すれば、2つの効果をもたらします。先ずは、公共投資を通じて総需要を増加させること。次は、お金が余っている中で、政府は公共投資を増やし、債券を発行したら、企業間の競争を恐れてはいけません。我々は、教育や医療などの社会インフラ分野への公共投資支出を考慮する時が来たと思います。特に、ベトナムがハイテクや半導体などへの投資誘致に集中している現在、質の高い人材の育成を行う必要があります。この課題の解決には、公共投資が必要とされています」
他方、国会議員は天然資源の管理、環境保護、自然災害の予防対策、気候変動対応などに深い関心を寄せています。
南部ベンチェ省選出のグエン・チョク・ソン議員は次のように語りました。
(テープ)
「有権者から多くのフィードバックをいただいているのは、干ばつをはじめ、南部メコンデルタ地域の気候変動問題です。政府と南部メコンデルタ地域にある各地方の行政府が、生産活動と生活に淡水や浄水の供給源を確保するために、当面だけでなく、長期的な解決策を見出さなければなりません」
政府の決定を期待
2023 年と年初数か月間、ベトナム経済は前向きな結果を達成しました。 今年第 1 四半期の GDP の成長率は 5.66% に達したほか、年初4カ月間の平均消費者物価指数の上昇率は昨年同期と比べて 3.93%となりました。また、ベトナムへの外国直接投資総額は92億7000万ドルに達し、昨年同期と比べて4.5%増となりました。
年初からベトナムが経済面で達成した成果は政府と企業、国民の大きな努力の賜物と言えます。しかし、経済の独立性と自主性を向上しながら、持続的に開発するための 長期的、かつ、緊急な対策をとる必要があるとされています。
南部ドンナイ省選出のチン・スアン・アン議員は次のように語りました。
(テープ)
「今年始めからの結果は喜ばしいものですが、今後、抜本的かつ具体的な対策を講じる必要があると思います。 2024年は、2021年~2025年の社会経済開発計画において、重要な意義がある年であることから、今回の国会で打ち出される経済、社会分野における決定は国の発展に大きな影響を与えます」
国会議員は政府の正しい指導の下、ベトナムが困難を乗り越え、2024年と2021年~2025年の社会経済開発計画を遂行することへの確信を表明しました。