英国「エコノミスト」紙 「ベトナムの生徒は世界で最も良い教育を受けている」

(VOVWORLD) - 先頃、イギリスの週刊新聞「エコノミスト」は、ベトナムの教育システム、および教師の能力を讃える記事を掲載しました。記事によりますと、ベトナムの生徒は世界で最もよい教育システムの一つで勉強しているとしています。
英国「エコノミスト」紙 「ベトナムの生徒は世界で最も良い教育を受けている」 - ảnh 1

同記事はWB世界銀行の最新データを引用し、これまでに行われた読解力、数学、科学に関する国際的なコンテストや調査などで、ベトナムの生徒が優れた成績を収めたことはその証であるとし、学業成績係数を算出した場合、ベトナムの生徒はマレーシアやタイなど東南アジアの幾つかの国だけでなく、先進国であるイギリスやカナダの生徒よりも優れていると明らかにしました。

そして、ベトナムでは、教育の平等性が全国各地で確保されており、それは生徒の成績で示されています。ベトナム教育と他の国の教育の違いは、ベトナムの生徒が学校でより多くの教育を受けていることにあるとしています。

新聞「エコノミスト」の記事は、スウェーデンのストックホルム経済大学のアビジート・シン氏が2020年に実施した研究結果を引用しました。その中で、エチオピア、インド、ペルー、およびベトナムの生徒に同じテストを実施しましたが、ベトナムの5歳∼8歳までの生徒は他国の同じ年齢の生徒よりも高い点数を獲得したことが分りました。ベトナムで1年間勉強すれば、簡単な数学問題を解決する能力が21%も上がることが期待できます。インドの場合は、この伸び率は16%であるとしています。

また、同記事は、ベトナムの学校は他の発展途上国とは異なり、時間の経過とともに改善されていると明らかにしました。ワシントンに本部を置くシンクタンクのグローバル開発センター(CGD)が昨年発表した研究結果によりますと、1960年以来、研究の対象となった87か国の発展途上国の中で、56か国の教育の質が下がっていますが、ベトナムはこの傾向にそむく少ない国の一つです。その理由の一つは、ベトナムの教育関係者の能力が高いレベルにあることにあります。ベトナムの教師は生徒に情報と知識を効果的に伝えています。また、もう一つの理由は、山間部や国境地帯、離島で勤務している教師は国からの関与を受け、より高い給与を受けていることなどにより、教育の平等性が確保されていることにあります。

さらに、ベトナム共産党は、教育に高い関心を払っています。各省・市は予算の2割を教育に拠出するよう求められています。国の関与により、教育のカリキュラムと基準が日増しに高まっているとしています。

新聞「エコノミスト」は、ADBアジア開発銀行ベトナム事務所の代表の話を掲載し、多くの家庭は儒教の影響を受けたことにより、教育を重視するという社会全体の共通の見解を共有しており、裕福ではない家庭でも、子どもの教育に投資する用意があると報じました。これらの要素により、ベトナム教育は多くの成果を収めています。教育を改善すればするほど、ベトナム経済も日増しに改善されているとしています。

ご感想

他の情報