グーグルの旅行需要分析サービス「デスティネーション・インサイト」によりますと、ベトナム旅行に関する海外からの検索の伸び率は3月15日と比べ、現時点で約4倍に増加しています。特に、ベトナム国内の宿泊施設の検索は3月初めの時点では25ポイントでしたが、その1か月後には48ポイント、5月には78ポイント、そして7月初めには100ポイントに上っています。また、ベトナム行きの飛行機の検索の伸び率は3月初めと比べ3倍に増加しています。

統計総局によりますと、ベトナムを訪れた外国人観光客の数は、今年上半期には延べ60万2000人に達し、昨年同期と比べ582.2%増となっています。6月だけで延べ23万700人に達し、3月と比べ6倍に増加したとしています。観光客数はそれほど多くはありませんが、伸び率の高さは、観光活動の回復を表しています。

その一方で、旅行会社によりますと、海外旅行をするベトナム人の数が増加傾向にあるとしています。旅行先として、アジア地域、特に東南アジア地域はベトナム人観光客を魅了しています。アメリカ、オーストラリア、欧州を選ぶ人も多くなっています。

今年上半期、事業を再開した企業の数は、宿泊、飲食サービス関連企業では2362社に達し、昨年同期と比べ63.5%増、雇用と旅行サービス関連企業では2215社で50.5%増となっています。これらの数字が示すのは、全ての観光活動の完全な再開により観光業が活気を取り戻し、雇用が伸びているということです。