(VOVWORLD) -ベトナムでは、伝統的お正月テト明けに、全国各地は一斉に植樹運動を行う習慣があります。これは、ベトナム国民の伝統的美意識となっています。テト明けのこの数日間、全国各地は植樹運動を開始しました。
トー・ラム党書記長はフンイエン省ミーハオ町での植樹運動の開始式典に参加しました。 |
5日、北部フンイエン植樹運動を開始する式典が行われ、トー・ラム党書記長が参加しました。 フンイエン省は今後も、緑豊かで清潔な景観づくりのために、道路の緑化に取り組む方針です。
ルオン・クオン国家主席(左から3人目) |
同日、北部ランソン省チラン県でも、植樹運動を開始する式典が行われました。ルオン・クオン国家主席が参加し、各級部門、組織、産業界、家庭、個々人に対して、植樹、植林、および樹木保護活動に積極的に参加していくよう呼びかけました。
一方、4日、北部タイビン省タイトゥイ県にあるタイトゥイ湿地自然保護区で、資源環境省はタイビン省人民委員会と連携して、植樹運動を開始し、2月2日の「世界湿地の日」に応える式典を行いました。
これに先立ち、2日、北部トゥエンクアン省ソンズオン県にあるタンチャオ国家特別遺跡地区で、ホーチミン共産青年同盟中央委員会は、トゥエンクアン省人民委員会と連携して、植樹運動の開始式典を行いました。
式典で発言に立ったホーチミン共産青年同盟のブイ・クアン・フィ第一書記は次のように語っています。
(テープ)
「ホーチミン共産青年同盟中央書記局は、全国の青年に対して、コミュニティのための適切で有意義な行動をとるよう呼びかけます。テト明けの植樹運動は、年次恒例の活動となり、環境保全、気候変動対応におけるベトナムの若者、ホーチミン共産青年同盟の先駆的精神と責任感を示しています」
他方、4日、北部山間部バクカン省内の各地方は、2025年の植樹運動と「2021年~2025年期に10億本の木を植える」というプログラムを一斉に開始しました。これまでに、バクカン省は、国内における植林、および植林による経済開発をとげたハイライトの一つとなっています。現在、同省にある森林面積は10万ヘクタールに上っています。同省は森林率が73%を超えていることにより、全国で森林率が一番高い地方となっています。
バクカン省農業農村開発局のチエウ・ドゥック・バン局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「今年、バクカン省は、3500ヘクタールの森林を増やすという目標を掲げています。しかし、各地方が植樹、植林を積極的に行ったことから、この目標値を上回るでしょう。地元の農民は、栽培方式の革新、土地に見合いながら経済的価値のある植物であるシナモン、八角、アカシアなどの栽培に注力しています」
植樹は、環境保全、持続可能な開発に貢献するのみならず、2050年までに排出量を実質ゼロにするというベトナムの目標の達成に役立つとされています。