(VOVWORLD) -接種を受ける優先対象に関しては、会合の代表が政府の決定に基づき実施することで一致しました。
24日午前、ベトナムがイギリスの大手製薬会社アストラゼネカに発注した新型コロナウイルスワクチン3000万回分のうち、最初の11万7600回分を輸送する航空機がホーチミン市のタンソンニャット空港に到着しました。その直後、保健省はWHO=世界保健機関、および、ユニセフ=国連児童基金と会合を行い、接種の対象者や接種の宣伝など予防接種に関連する問題を討議しました。
接種を受ける優先対象に関しては、会合の代表が政府の決定に基づき実施することで一致しました。決定によりますと、ベトナム政府は集団免疫を確保するため、新型コロナウイルス対応ワクチンを全人口の80%に接種することを目標としますが、2021年から2022年においては、ワクチン供給の現状を踏まえ、当面は全人口の20%への接種を目指します。
ワクチンの接種を優先する11グループは医療従事者、感染予防従事者、外交関係者、税関職員、出入国管理官、軍関係者、公安職員、教員、65歳以上の高齢者、慢性疾患者などです。また、地方では、地域における発症・死亡状況、高人口密度の大都市か、交通の要衝か、などを評価軸にリスクの高低を踏まえて運用してゆきます。
保健省のグエン・タイン・ロン大臣は発展途上国への予防接種普及を推進する国際組織「GAVIアライアンス」が展開するワクチン接種事業「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」から支給を受ける新型コロナウイルスワクチンが早期にベトナムの人々に調達されるように手続きに関するすべての問題を早期に解決することを公約しました。
それに続いて行われたコロナワクチン接種キャンペーンの展開に関する会議で、ロン大臣は「このキャンペーンで、およそ1億回分のワクチンが接種され、ベトナムで展開されてきた予防接種キャンペーンとして過去最大規模となる。現在、保健省はその予防接種キャンペーンの準備に全力を尽くしている」と明らかにしました。