グエン・タイ・テュ(Nguyen Tai Tue)の曲
(VOVWORLD) -さて、2022年のテト明け早々ですが、ベトナム音楽界は悲しいお知らせが出ました。
〈写真:baodantoc.vn) |
タオです。
さて、2022年のテト明け早々ですが、ベトナム音楽界は悲しいお知らせが出ました。
先週2月11日にハノイで、作詞作曲家グエン・タイ・テュは病気のため、亡くなりました。87歳でした。1936年、中部ゲアン省で生まれたグエン・タイ・テュ氏は、革命音楽で非常に有名になりました。彼は幼い頃から音楽を愛好して、特にゲアン省の『民謡ビザム』や故郷の情景を表現しました。1959年、彼がフォーク音楽研究所で働いていた時期にも故郷のメロディを基礎にして多くの有名な曲を作曲しました。音楽学校で音楽教育を受けていないにもかかわらず、彼の作曲は革命曲をはじめ永遠に生きていると評されています。現在でも彼の作曲はベトナム音楽界に深い影響を与えています。作グエン・タイ・テューは、文学芸術に関わる国家賞(2001)や、二等労働勲章、ベトナム音楽事業のための勲章など多くの重要な賞を受賞していました。
今日のこの時間はそんなグエン・タイ・テューの曲をお届けしましょう。
はじめに、「はるかなる沖合いへ」(Xa khoi)をお送りします。
「夕暮れ、日差しは海面に輝きこぼれる
船帆は風を乗せて、沖合いへ向かう
漁民の歌は海面に響き渡る
ほら、広い海、魚の群れが泳ぎ遊んでいる
船は沖合いへ向かっている
魚も友を探している」
お聴きいただいた曲は「はるかなる沖合いへ」でした。
つづいて、「パクボの森の歌声」(Tieng Hat Giua Rung Pac Po)をお送りします。
これはベトナム北西部の山と森の美しさ、パクボの美しさを讃える歌です。パクボはベトナム北部のカオバン省にある小さな村であり、ホーチミン主席が仕事をして暮らしたことで有名です。特に、この歌はホーチミン主席の馴染み深い姿を描いていると評されています。
お聴きいただいた曲は「パクボの森の歌声」でした。
おしまいに、「故郷の夢」(Mo Que)をどうぞ
「故郷に帰ってきた時、誰かとデートするのか
何年も故郷を離れて、どこをさ迷ったのか?
故郷は夕日に隠れているけど、
故郷は雲に隠れているけど
我が故郷を僕たちの目で表わしている
昔の頃に、返りたい」
お聴きいただいた曲は「故郷の夢」でした。
いかがでしたか、みなさん。今回は、グエン・タイ・テュー作詞作曲家の特集をお届けしました。今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週、またお会いしましょう。