「イスラエルが新提案受諾」とブリンケン氏、ハマスは米国を非難
(VOVWORLD) -ブリンケン米国務長官は19日、パレスチナ地区ガザでの停戦に向けた米国の新たな提案について、イスラエルのネタニヤフ首相が支持することを確認したと明らかにしました。また、パレスチナのイスラム組織ハマスにも同提案を受け入れるよう呼びかけました。
ネタニヤフ首相との会談後、記者団に語りました。
一方、ハマスは米国がイスラエルを優遇していると非難。幹部のオサマ・ハムダン氏はロイターに「ブリンケンはイスラエルが合意したと言い、その後イスラエルが最新の提案があると言っている。これは米国がイスラエルの圧力の影響下にあるのであって、その逆ではないことを意味する。われわれはこれはイスラエル側に時間を与える策略と考えている」と語りました。
先週、カタールで行われた協議では進展が見られませんでしたが、イスラエルとハマスの間の隔たりを埋めるという米国の提案に基づき、今週交渉が再開される見込みです。
しかし、ハマスが数年ぶりにイスラエル国内で自爆攻撃を再開すると発表するなど、現地では和解の兆しはほとんど見られず、紛争が地域に拡大する懸念が高まっています。医療関係者によりますと、ガザではイスラエル軍の攻撃により19日に少なくとも30人のパレスチナ人が死亡しました。
こうした中、ブリンケン氏はネタニヤフ首相との会談について「非常に建設的だった。ネタニヤフ氏はイスラエルが米の提案を受け入れること、そしてそれを支持することを確認した」と述べました。
また、ハマスにもこの提案を受け入れる義務があると述べました。
これより先、ブリンケン氏はガザ停戦交渉が「決定的な瞬間」を迎えており、人質帰還に向けた「おそらく最善で最後の機会」だとの考えを示していました。(ロイター)