ベトナム、ホアンサ諸島での中国による主権侵害に抗議
(VOVWORLD) - 10月31日午後の定例記者会見で、ベトナム外務省のドアン・カク・ベト副報道官は、9月末に発生したホアンサ諸島での漁船拘束事件について、中国に対して厳しい姿勢を示しました。
ベト副報道官 |
この事件では、ベトナム東部海域(南シナ海)にあるホアンサ諸島周辺の海域で操業中のベトナム漁船が中国海警局の船舶から攻撃を受け、乗組員が拘束される事態となりました。
ベト副報道官は次のように強調しました。
(テープ)
「ホアンサ諸島はベトナムの領土です。我が国は同諸島とその周辺水域における主権、主権的権利、および管轄権を有しており、この立場は一貫しています。中国海警局による漁船と漁民の不当な拘束は、我が国の主権を著しく侵害し、漁民の基本的権利を脅かす行為です。我々は中国に対し、ベトナムの主権を尊重し、拘束した漁船と漁民の即時解放、適切な補償、さらにこのような違法行為の即時停止を要求します。」
また、ベトナム外務省は事前にハノイの中国大使館に対して厳重な抗議を行っていたことを明らかにしました。
さらに、中国がホアンサ諸島のチトン島でレーダー施設のインフラ整備を完了したとの報道を受け、ベト副報道官は「この動きを重大な懸念事項として捉えており、我が国の主権を侵害するいかなる行為にも断固として反対する」との立場を表明しました。