(VOVWORLD) - イスラエル軍は隣国レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」に対する攻撃計画を承認しました。一方、パレスチナ自治区ガザ地区ではハマスへの攻撃を続けていて、被害者が増え続けています。
2024年6月8日、イスラエル軍の空爆を受けたレバノン南部の村で立ち上る黒い煙(THX/TTXVN) |
イスラエルのカッツ外相は18日、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」に対し、「決断の時は迫っている」「全面戦争になればヒズボラは壊滅し、レバノンは深刻な打撃を受ける」とSNSに投稿しました。
イスラエル北部の国境地帯ではヒズボラとイスラエル軍の応酬が 日に日に激しさを増しています。
イスラエル軍は18日、レバノンにおけるヒズボラへの攻撃計画を承認し、イスラエル北部での部隊の増強を決定しました。これに対し、ヒズボラの指導者ナスララ師は19日、テレビ演説をおこない、「イスラエルとの間でより広範な戦争が勃発した場合、『ルールなし』『制限なし』で戦う」「安全な場所はイスラエルのどこにもない」と警告しています。
一方、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ地区でハマスへの攻撃を続けていて、地元メディアはイスラエル軍の戦車が19日、ガザ地区南部ラファの奥深くまで進入し、 8人が死亡したと報じています。
こうしたなか、ネタニヤフ首相は声明を発表し、「過去数ヶ月間、アメリカがイスラエルへの武器や弾薬の供与を控えていることは信じがたい」と不満をあらわにしました。
アメリカの地元メディアは、この発言を受けてアメリカは20日に予定していたイランをめぐるイスラエルとの協議をとりやめたと報じていて、ネタニヤフ政権とバイデン政権の 溝が浮き彫りになっています。(日本テレビ)