インドネシア、コロナ感染100万人超 東南アジアで突出
(VOVWORLD) -インドネシア政府は26日夕、新型コロナウイルスの感染者が前日に比べ1万3094人増え、累計で101万2350人に達したと発表しました。死者は2万8468人で、いずれも東南アジアの国別で最も多いです。
 （写真：ロイター） |
インドネシアでは21年に入ってから新規感染者数で最多を更新する日が続いています。16日には、これまでで最も多い1万4224人の新規感染者を確認しました。政府関係者は直近の新規感染の増加は年末年始休暇で増えた人の移動が一因だとみています。
同国政府は年末年始の感染抑制策として人口や観光客が多いジャワ島とバリ島で行動制限を強化しました。空路でジャワ島を往来したり、同島内を鉄道で移動したりする際は出発3日前までの迅速抗原検査、空路でバリ島に入る場合は7日前までのPCR検査の証明書を必要としました。
医療専門家の間には「政府の対策は行動制限として不十分で、陰性を証明できれば旅行しても問題がないとのメッセージを与えた」との指摘があります。地元メディアによりますと、コロナの陰性証明書を偽造・販売した容疑で警察が最近、首都ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港の関係者らを逮捕する事件も明らかになりました。
インドネシアの感染者数は東南アジアで2位のフィリピンの51万人超に比べてほぼ2倍と突出します。域内最多の2億7000万人の人口を抱えるものの、3月の感染確認からいまだに明確な減少局面がなく、なお第1波のさなかにいる点が特徴です。