インド専門家:ベトナム 東南アジアにおける信頼できるパートナー
(VOVWORLD) - 「ベトナムは東南アジアにおけるインドの従来からの友人であり、信頼できるパートナーのひとつです。」RIS=インド開発途上国研究情報システムセンターのASEAN・インド研究に携わるプラビール・デ教授は7月30日から8月1日にかけて、行われているファム・ミン・チン首相のインド訪問にあたり、取材に応えた際、このような見解を述べました。
ベトナム大使館員 空港でチン首相を出迎える 写真撮影:Duong Giang
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プラビール・デ教授によりますと、世界情勢が複雑に推移している中で、チン首相のインド訪問は前向きな意義があります。ベトナムはASEANの主要加盟国の一つであり、ASEANの国際統合の推進力でもあります。インドとASEANは包括的な戦略的パートナーを確立したので、チン首相の今回の訪問はASEANとインド関係にとって大きな意義があるとしています。
両国の協力潜在力について、プラビール・デ教授はこの数年、インドとベトナムの貿易額は150億ドルを超えたと明らかにし、両国がパイロット自由貿易協定を通じて、貿易関係を強化する可能性があるとの見解を述べました。
さらに、インドとASEANはインド太平洋に関するAOIP=ASEANアウトルック、およびIPOI=インド太平洋海洋イニシアチブの推進を目指す適切な戦略を見いだせれば、経済や安全保障分野に関する複数の計画やプロジェクトを実施することができるとしています。そして、ベトナムとインドはいずれも多くの港湾を整備し、海路で製品の直接輸出を行っていることから、AOIPとIPOIの実施で主要な役割を果たすと強調しました。