ガンビア危機、現大統領への退任圧力強まる 軍事介入観測も浮上

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(AFP)アフリカ西部ガンビアのヤヤ・ジャメ大統領が、一度は敗北を認めた昨年12月1日投票の大統領選の結果に異議を唱えて大統領職にとどまる姿勢を示している問題で、アフリカ西部マリのイブラヒム・ブバカル・ケイタ大統領は14日、ジャメ氏に退陣するよう呼び掛けました。

ケイタ大統領は、ジャメ氏の権力への執着がガンビアへの軍事介入が必要になる事態を招きかねないとして、無用な「流血の事態」を回避するよう促しました。

ガンビア大統領選は野党連合候補のアダマ・バロウ氏が勝利しました。バロウ氏はジャメ氏の任期が終わる今月19日に就任する予定だがジャメ氏は権力移譲を拒んでいます。

バロウ氏はマリの首都バマコで開かれた「仏・アフリカ・サミット」に突然姿を見せ、ガンビアの政治危機打開策を話し合っていた西アフリカ各国の指導者と対面しました。同氏は13日にガンビアの首都バンジュールで、ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ大統領、リベリアのエレン・サーリーフ大統領、ガーナのジョン・ドラマニ・マハマ大統領と協議し、その後予告なしにバマコを訪れました。

サミットには少なくとも30か国の指導者が出席しました。当初はアフリカ大陸におけるイスラム過激派の活動や、欧州の移民危機にアフリカが与えている影響について意見を交換する予定だったものの、ガンビア情勢が最大の焦点になりました。

西アフリカ諸国経済共同体の15か国はジャメ氏に対して、大統領選の結果を尊重し22年維持した政権の座を去るよう再三促しています。国連とアフリカ連合はここ数日、速やかに危機を打開できない場合は地上軍派遣を承認する可能性を示唆しており、軍事介入の観測も浮上しています。

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