(写真: Trong Duc/DBND)
9日夜、インドを訪問中のベトナムのグェン・ティ・キム・ガン国会議長はインドのスミトラ・マハジャン下院議長と会談を行いました。会談で、ガン国会議長は「国防・安全保障分野における協力を両国間の全面的戦略的パートナー関係の柱にするため、両国がこれまでに締結した協力合意書を効果的に履行するよう求めると共に、「ベトナム国会は地域と国際場裏で、インド下院と緊密に協力することを望んでいる」と明らかにしました。
また、ガン国会議長は「今後、両国がこれまでに達成した合意の履行の監視、各レベルの訪問団の交換、IPU=列国議会同盟、ASEP=アジア欧州議員会議などの場で協力を強化する」よう希望を表明しました。
一方、インドのスミトラ・マハジャン下院議長は「インドはベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海問題に関するベトナムの立場を支持している。ベトナム東部海域の平和、安定の維持のため、関係各国は1982年の国連海洋法条約を遵守する必要がある」と強調しました。
この機に、双方はベトナム国会とインド下院との協力合意書、原子力の平和的利用に関する両国政府の協定に関する合意書、ベトナム電力グループとインド国立エネルギーサービス会社との覚書に調印しました。
同日、ガン国会議長はインドのナレンドラ・モディ首相と会見を行いました。会見で、ガン国会議長は「2020年をめどに、両国間の取引総額を150億ドルにするため、両国は貿易振興、投資経営環境の改善にさらに取り組むよう」提案すると共に、「ベトナムはインドの石油ガス会社がベトナムの大陸棚にある石油ガスの開発プロジェクトに参加することを歓迎する」と明らかにしました。一方、モディ首相は「ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海問題を国際法を基礎に、平和的措置で解決する」というインドの立場を改めて強調しました。