クアン国家主席とイタリアのマッテオ・レンツィ首相との会見
現地時間の23日夜、ハノイ時間の24日早朝、イタリアを訪問中のベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻率いる高級代表団は首都ローマを発ち、ミラノ市を含めたロンバルディア州を訪れました。ローマ訪問の期間中、ヴェネツィア 広場におけるイタリアを統一した初代国王の記念堂であるヴィットリオ エマヌエーレ 2 世記念堂に花輪を捧げました。
これより前の現地時間の23日正午、ローマで、クアン国家主席はイタリアのマッテオ・レンツィ首相と会見を行いました。
会見で、双方は両国関係の強化のため締結された合意書やプロジェクトの実施に対する両国の各部門や機関の大きな取り組みを高く評価すると共に、今後、高級代表団と各地方の相互訪問、対話体制の効果的実施、経済、国防、科学技術などの分野における協力の促進などで一致しました。
経済分野に関して、双方は2017~2018年期に、両国間の取引総額を60億ドルに引き上げること、ベトナムで事業活動を行なっているイタリア企業に有利な条件を作り出すことなどで一致しました。また、双方は共に関心を持っている地域と国際問題について意見交換をしました。
同日、クアン国家主席は同国の民主党、共産主義再建党の指導者と会見を行ないました。これらの会見で、クアン国家主席はイタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領との会談の主な内容を知らせた上で、「ベトナムはイタリアとの戦略的パートナー関係を重視している」と強調しました。
また、ベトナム共産党の第12回大会が提出した経済社会発展計画を明らかにすると共に、ベトナムはイタリアの左翼政党との伝統的関係を重視する他、世界各国の有力政党や伝統的友人との関係を拡大させる意向を表明しました。
クアン国家主席は今後、イタリア左翼政党とベトナム共産党は会合や経験交換を強化し、両国関係の深化に寄与するよう希望を表明しました。
一方、イタリアの民主党、共産主義再建党の指導者はベトナムのかつての民族解放闘争と今日の国の建設防衛事業に対する団結と友好関係を再度強調しました。