シリア内戦6年 停戦発効後も戦闘 終結見通せず


シリア内戦6年 停戦発効後も戦闘 終結見通せず - ảnh 1
3月3日、スイスのジュネ部での記者会見で、シリア反政府の代表=EPA/TTXVN

中東シリアで民主化運動をきっかけにした混乱が拡大してから、15日で6年となります。軍事面で圧倒的な優位に立つアサド政権と反政府勢力の間の戦闘は、停戦が発効したあとも続いていて、内戦の終結は全く見通せない状況です。

シリアでは2011年3月15日、民主化を求めるデモが拡大してアサド政権と反政府勢力の間の内戦へとつながり、過激派組織IS=イスラミックステートなども入り乱れて内戦は泥沼化しました。人権団体によりますと、この6年間の死者は32万人を超えたほか、国連によりますと、住む家を追われた人は1240万人と国民の半数以上に上っています。

 去年12月に政権側が、反政府勢力の最大の拠点である北部のアレッポを制圧して軍事面で圧倒的に優位に立ったあと、双方の停戦が発効しました。国連はその後も双方の停戦はおおむね守られているとしていますが、シリア各地では今なお戦闘や空爆が続いています。

停戦の発効を受け、先月には、国連が仲介する和平協議がおよそ10か月ぶりに開催されましたが、政権側と反政府側が根強く対立する中、具体的な成果はなく、今月下旬に再開予定の協議でも大きな進展は期待できないものと見られます。また、シリア北部のラッカなどでは、ISも依然として一定の勢力を維持していて、泥沼化した内戦の終結は全く見通せない状況です。(NHK)

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