ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長（Trí Dũng/TTXVN）

ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長の多くの演説や質疑応答を耳にした元シンガポール外務省職員であり、現在シンガポール国立大学アジア研究所の名誉研究員であるキショア・マブバニ氏は、書記長が質問に対して自信を持って応える姿勢に最も感銘を受けたと明らかにしました。マブバニ氏は、これこそがチョン書記長が「ベトナムで最も成功した指導者の一人」である理由だとの見解を強調しました。

マブバニ氏によりますと、チョン書記長の際立った点は、ベトナムがどのようにして経済発展を成功させるかについて深く考え抜いていることです。同氏は、冷戦終結時にベトナムが下した最も賢明な決断の一つは、経済を発展させ、協力するパートナーを見つけることであり、その中でシンガポールとの協力を選んだことが特筆されると述べました。

マブバニ氏は、近年のベトナムの経済成果を高く評価し、資源のあるすべての国がベトナムのように発展できるわけではないと指摘しました。チョン書記長の指導の下でベトナムが成功を収めたことは、ベトナムには正しい判断を下し、経済を発展させ、人々の生活を豊かにする優れた指導者がいることを示しています。

さらに、マブバニ氏は、チョン書記長の指導の下でのベトナムの外交政策と、ますます複雑化する国際的および地域的な地政学的環境の中で巧みに航行する能力を高く評価しました。50年以上にわたり地政学を研究してきたマブバニ氏は、世界には明確な地政学戦略を持つ国は限られており、ベトナムもその一つであると語りました。