中国共産党の習近平総書記の招きに応じて、12日午前、ベトナムのグェン・フー・チョン共産党書記長は中国公式訪問を開始しました。この訪問は12日から15日まで行なわれ、第12回ベトナム共産党大会の後のチョン書記長による初の中国訪問となっています。
これに関し、12日付のベトナム共産党機関紙「ニャンザン」は社説を掲載し、その中で、「ベトナムと中国が国交樹立67周年を記念し、伝統的お正月を迎えるにあたり行われるチョン書記長の中国訪問は第12回党大会の対外路線の実施に寄与する重要な意義を持ち、両国関係の健全な発展や、地域の平和・安定、ベトナムの発展防衛事業、国際社会におけるベトナムの地位向上などに寄与するものである」と報じました。
また、相互尊重、平等、互恵、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)でのベトナムの正当な利益の確保を基礎に中国との実質的良き関係を発展させていきたいというベトナムの終始一貫した政策を再確認しました。
一方、12日付のベトナム人民軍機関紙「クァンドイニャンザン」は社説を掲載し、「近年、両国関係は多くの分野で発展している。現在、中国はベトナム最大の貿易パートナーとなり、そして、ベトナムは中国の輸入先の中で6位となっている。中国はベトナムを訪問する外国人観光客数の面で一位にたっている」と伝えています。
また、ベトナム東部海域の情勢に触れ、「両党の高級指導者は国際法の遵守と双方の正当な利益の尊重を基礎に、不一致と紛争の解決策に関する重要な共通認識を達成した」と明らかにし、「今回の訪問は両国の友好協力関係を強化するだけでなく、将来におけるその関係の健全な発展の原動力を作り出すものでもある」と確認しました。