(VOVWORLD) - 8日午後、ハノイでファム・ミン・チン首相はベトナムを訪問中のマレーシアのザフルル・アブド・アジズ投資貿易産業大臣と会見しました。
席上、チン首相は「マレーシアがベトナムにとって、投資貿易分野で重要なパートナーであり、同分野での協力の余地が大きい。今後、両国の貿易額を200億ドルにするという目標の達成が可能である」と強調しました。また、チン首相は双方に対し、経済の相互補完性による強みを活用し、貿易・投資協力に突破口を開き、グローバルサプライチェーンへの参入を促進するよう要請しました。
さらに、マレーシア側に対し、加工農産物や水産物、食品を中心に、ベトナム製品への市場開放を強化し、ハラール産業の開発でベトナムを支援するとともに、マレーシア企業にデジタルトランスフォーメーション、クリーンエネルギー、風力発電による電力の輸出への投資を働きかけるよう提案しました。
そして、ベトナム東部海域(南シナ海)の平和、安定、安全保障、海上・上空の自由航行を確保すること、国際法、国連憲章、とりわけ1982年国連海洋法条約に従って紛争を平和的に解決することの重要性を強調し、マレーシア側に対し、IUU違法・無報告・無規制漁業に対するイエローカードの解除を目指すベトナムの努力を支持するよう求めました。
一方、マレーシアのアジズ大臣は貿易・投資、中でもハラール産業、デジタルトランスフォーメーション、風力発電、イノベーション、人工知能などの分野における両国、および産業界の協力がさらに発展することをマレーシアが希望すると明らかにしました。