トランプ氏の「盗聴」発言、共和有力議員も疑問視 証拠提出へ圧力
[ロイター] - トランプ米大統領が昨年の大統領選でオバマ前政権に盗聴されたと主張している問題で、下院情報特別委員会のデビン・ニューネス委員長(共和党)は15日、盗聴が行われたとは信じていないと語りました。
トランプ氏の主張を巡っては、すでに民主、共和両党の議員が懐疑的な見方を示しています。共和党の有力議員が新たにこれに加わったことで、連邦捜査局(FBI)のコミー長官に盗聴疑惑の真偽を明らかにするための証拠の提出を求める圧力はさらに強まりました。
オバマ前大統領
(写真:EPA)
トランプ大統領は今月4日、選挙戦の間に当時現職だったオバマ前大統領がトランプ氏のニューヨークにある選挙本部トランプタワーで電話を盗聴するよう指示したとツイッターで主張。証拠は示されませんでした。
前政権で情報機関を統括する国家情報長官を務めたジェイムズ・クラッパー氏は先に、盗聴を否定しています。
ニューネス議員は会見で、大統領のツイートを文字通りに受け取るならば、「大統領は明らかに間違っていることになる」と語りました。
15日放送のFOXニュースとのインタビュー抜粋によりますと、トランプ氏は盗聴疑惑について「今後2週間にかけて明らかにされる非常に興味深い情報を目にするだろう」と発言しました。「盗聴が数多くの別のものを覆い隠している」とも述べました。
下院情報特別委員会の民主党トップ、アダム・シフ議員はニューネス委員長と臨んだ会見で、コミー長官は来週20日の公開公聴会で盗聴の証拠について質問されると明らかにしました。