トランプ氏は「金融街の擁護者」=議会演説に対抗-米民主党
【時事】28日、米民主党はトランプ大統領の議会演説に合わせ、ビシアー前ケンタッキー州知事による対抗演説を公開しました。ビシアー氏は、トランプ氏が貧しい人の擁護者になると公約しながら、富豪らを閣僚に起用したことを取り上げ、「(金融街)ウォール・ストリートの擁護者だ」と批判しました。
(写真:AFP/TTXVN)
ビシアー氏は演説で、トランプ氏が掲げる医療保険制度改革法(オバマケア)撤廃と新制度への移行について「何百万もの人が適切な医療保険を奪われる」と反論します。また、トランプ氏がロシアの脅威を無視し「代わりに難民や移民に戦争を仕掛けている」と述べ、不法移民の摘発強化やイスラム圏からの入国制限方針を糾弾しました。
民主党のペロシ下院院内総務も声明で、トランプ氏の演説が「彼が実行してきた残酷な現実と懸け離れている」と非難しました。「大統領はポピュリストのように話し、勤労者をウォール・ストリートに売り渡している」と訴え、対決姿勢を鮮明にしました。