トー・ラム国家主席、ボレル欧州委員会副委員長と会見
(VOVWORLD) - 30日午前、国家主席府でトー・ラム国家主席は、ベトナムを公式訪問中のEU=欧州連合の外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長のジョセップ・ボレル氏と会見しました。
トー・ラム国家主席(右)とEU=欧州連合の外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長のジョセップ・ボレル氏 |
会見で、トー・ラム国家主席は、EUがベトナムにとって非常に重要なパートナーであると確認し、双方が各レベルの訪問団の往来を引き続き促進し、PCA=ベトナム・EUの包括的パートナーシップ・協力協定、EVFTA=ベトナム・EUの自由貿易協定、および他の協定や協力メカニズムを効果的に実施する必要があると提案しました。
また、トー・ラム国家主席は、EUに対し、いくつかのEU加盟国にEVIPA=ベトナム・EUの投資保護協定を早期に批准するよう働きかけること、ベトナムの水産物に対するイエローカードの早期解除、ベトナムへのODA=政府開発援助の供与の維持、JETP=公正なエネルギー移行パートナーシップの枠組みを効果的に実施するための支援、サイバーセキュリティ、海洋安全保障、自然災害の予防・管理、犯罪防止対策における協力の強化を要請しました。
さらに、トー・ラム国家主席は、ベトナムがASEAN=東南アジア諸国連合とEUとの戦略的パートナーシップの強化、およびEUと東南アジア地域との協力を促進する架け橋としての役割を果たす用意があると確認しました。
一方、ボレル氏は、EUがベトナムを地域の主要パートナーと見なし、EUのグローバル・ゲートウェイ・イニシアチブなどの枠組みの中でベトナム、およびASEANとの協力プロジェクトをはじめ、多くの協力戦略や取り組みを実施していると強調しました。また、EUがベトナムとEUの関係を新たな発展段階に引き上げたい意向があり、双方の利益のためにこの関係がますます発展していくとの希望を表明しました。
双方は、各国が地域と世界の安全保障と発展に貢献する責任を負う必要があり、国際法と国連憲章に基づき、あらゆる紛争を平和的措置で解決することで同意しました。
ベトナム東部海域(南シナ海)問題に関して、ボレル氏は国際貿易におけるベトナム東部海域の重要な役割を強調し、双方は海上・上空の自由航行の確保、国際法の原則に従って海上で発生した紛争を平和的措置で解決することへの支持を確認しました。