ハマス、イスラエルのガザ攻撃非難 「停戦交渉脅かす」
(VOVWORLD) -イスラム組織ハマスの指導者ハニヤ氏は、パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍による8日の激しい攻撃を受け、重要な局面にある停戦交渉を脅かすものだと非難しました。
(写真:THX/TTXVN) |
イスラエル軍は8日未明からガザ北部のガザ市を攻撃。戦車隊がさまざまな方向から市の中心部へ進撃しました。住民によりますと、昨年10月7日のハマスによるイスラエル襲撃を受けた双方の戦闘開始以来最大級の攻撃で、イスラエルはガザ市の一部地区の住民に避難を要請しました。
攻撃は米高官らが中東入りして停戦交渉を推進している最中に起きました。ハマスは攻撃には交渉を頓挫させる意図があるようだとし、仲介国にイスラエルの動きを抑制するよう求めました。
ハニヤ氏は「(この攻撃は)交渉プロセスを振り出しに戻す可能性がある。ネタニヤフ首相と彼の軍隊は、この道の崩壊に全責任を負うことになる」と述べました。
米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は8日、米高官がエジプトでイスラエルとハマスの停戦合意に向けた協議を行っていますが、双方の間には依然として溝が残っていると明らかにしました。
同氏によりますと、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官、ホワイトハウスのブレット・マクガーク中東政策調整官が8日にエジプト、イスラエル、ヨルダンの代表と会談しました。今後数日中にさらなる協議が行われる予定といいます。
カービー氏は「双方の立場にはまだ若干の溝が残っていますが、(合意の)可能性があると考えていなければ、代表を派遣することはなかっただろう」と指摘しました。「われわれはこれらの溝を可能な限り埋めようと尽力している」と説明しました。(ロイター)