(VOVWORLD) - 日本の安倍晋三首相の招きによるG20サミットへの出席と日本訪問に当たり、27日、グエン・スアン・フック首相は日本の記者団のインタビューに答えました。
今回のG20サミットに対するベトナムの貢献に関し、フック首相は、「サミットで、ベトナムは、迅速に発展しており、国際社会への広いかつ深い参入を積極的に進めている国として、国際問題解決と繫栄した世界づくりなどに関する自国の構想、経験、ビジョンを分かつ」と明らかにしました。
ベトナムと日本との関係に関し、フック首相は、「この関係は実質的に発展しており、両国国民に多大な利益をもたらすとともに、世界の平和・安定・発展に貢献している」と強調し、「今後も、その関係があらゆる分野で迅速に発展していく」と楽観視しました。
ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)問題に関し、フック首相は、「ベトナムは引き続き、日本を含め国際社会とともに、1982年国連海洋法条約をはじめ国際法に従って、海上での協力を促進し、航行の自由確保と安全保障、海上での救難・救助・犯罪防止対策、海洋環境保護の強化などを目指していく」と確認しました。
また、ベトナム東部海域での平和、安定、安全保障、航行の自由と安全確保に対する日本の重要な役割と貢献を高く評価したうえで、「今後も、日本がその役割を果たしていくよう」希望を表明しました。
外国人労働者に関する日本の新しい政策に関して、フック首相はこれを歓迎するとともに、「現在、日本在留ベトナム人の数は30万人を超えており、日本における人数が最も多い外国人共同体の中で3位に立っている。ベトナムは労働分野で、日本との協力を強化していく用意がある」確認しました。そのうえで、日本側に対し、ベトナム人共同体に便宜を図っていくよう」提案しました。