(VOVWORLD) -イスラエル軍は10日夜、隣国レバノンの首都ベイルートの中心部に空爆を行いました。
レバノン保健省によりますと、この攻撃により少なくとも22人が死亡、117人が負傷しました。空爆はイスラム教シーア派組織ヒズボラの連絡調整部門のトップを狙ったものとみられます。レバノンの情報筋はCNNに、イスラエル軍が2回空爆し、住居ビル1棟が全壊したと明らかにしました。ここ数週間のイスラエル軍によるベイルート南部などへの集中攻撃を受けて、今回空爆を受けた地域には数百人が避難しており、過密状態にありました。
ヒズボラの情報筋やイスラエルのメディアの報道によりますと、空爆はヒズボラの幹部ワフィク・サファ氏を狙ったものだったとみられます。ヒズボラの情報筋はCNNに、サファ氏は生きていると明らかにしました。
サファ氏はヒズボラの連絡調整部門のトップを務めており、ヒズボラ内部や外国との調整を担っています。
イスラエルはこれまでのところ、空爆についてコメントしていません。
ベイルートにいるCNNの取材班は空爆による大きな爆発音を聞き、黒煙が激しく立ち上るのを確認しました。(CNN)