グエン・スアン・フック首相の招きに応え、スリランカのラニル・ウィクラマシンハ首相夫妻は16日から3日間の日程でベトナムを訪問しています。17日午前、ハノイで、フック首相とウィクラマシンハ首相は会談を行いました。
席上、フック首相は「ベトナムは一貫してスリランカとの友好と多面的な協力関係を重視する」と強調しました。両首相は政治、外交分野での協力をはじめ、草の根外交を一層強化することで一致しました。また、国防安全保障や法律施行、国連の平和維持活動への参加に関する経験の交換、戦争後遺症の克服などでも協力を促進するとしています。さらに、地域と国際場裏で連携を強化し、アジアの平和、安定、協力、発展に向け、ASEAN=東南アジア諸国連合とSAARC=南アジア地域協力連合の結合を強めることでも合意しました。
これを機に、両首相は教育や交通運輸、農業発展、水産物養殖などに関する協力合意書の調印式に立ち会いました。
会談後の共同記者会見でフック首相は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムとスリランカは国防・安全保障、犯罪防止対策、農業分野の人材育成で協力を促進していきます。また、商取引額を10億ドルに引き上げると同時に両国の投資家、企業経営者に有利な条件を作り出すことで一致しました。さらい、投資奨励保護協定を積極的に展開し、エネルギー、科学技術、航空、観光、教育養成などの分野への投資を奨励する計画があります。」
一方、ラニル・ウィクラマシンハ首相はこの訪問はこれまでの協力の強化の傍ら、新たな協力分野の拡大を目指すと明らかにしました。
なお、17日午後、ラニル・ウィクラマシンハ首相はグエン・フ・チョン共産党書記長を表敬訪問した他、チャン・ダイ・クアン国家主席、グエン・ティ・キム・ガン国会議長らと会見しました。