ベトナムと日本、AZECの枠組みでクリーンエネルギー事業を加速
(VOVWORLD) - 7月31日午前、政府本部でチャン・ホン・ハー副首相が、日本政府の(AZEC)アジア・ゼロエミッション共同体構想担当大使に就任した山田滝雄前ベトナム大使と会見しました。
ハー副首相(右)と山田大使(左) |
ハー副首相は山田氏がAZEC担当大使に就任したことを祝福するとともに、AZECの枠組みが両国の首脳やパートナー国から支持を得ていることを強調しました。同副首相は、AZECの実現には具体的なプロジェクトが不可欠だと指摘し、石炭火力発電所の効率化と排出削減や、石炭・石油から天然ガスへの燃料転換、洋上風力・太陽光・揚水発電・バイオマス発電・廃棄物発電への投資などの取り組みを例示しました。これらの取り組みは、2050年までにベトナムの温室効果ガス排出実質ゼロを実現する目標達成を目指すものです。
一方、山田氏は日本政府と関係各側がAZECの推進に注力していると明らかにし、特に経団連が具体的なプロジェクトを提案し、包括的な支援を約束していることを強調しました。
山田氏はベトナムをAZEC実施の最重要パートナーの一つと位置づけ、ベトナムの温室効果ガス排出実質ゼロに向けた政策立案から具体的なプロジェクト実施までの取り組みを高く評価しました。さらに、日本の大手企業や銀行の参画を得て、ガス火力発電、再生可能エネルギー、送電インフラなどの実現可能なプロジェクトリストを提案し、両国で実施を加速させることを提案しました。