既にお伝えしましたように、アイルランドのマイケル・ヒギンズ大統領夫妻は、チャン・ダイ・クアン国家主席の招きに応え、今月5日から14日までのベトナム国賓訪問を行っています。7日午前、ハノイで、同大統領の歓迎式後、クアン主席はヒギンズ大統領と会談を行いました。
会談の様子
席上、双方は、貿易、投資、教育養成、グリーンテクノロジー、再生可能エネルギー、農業、医療、持続可能な開発などの分野において協力を強化することで一致しました。クアン主席は、アイルランド政府がベトナムを協力発展政策の中で優先的な相手国と見なしていることに感謝しました。一方、ヒギンズ大統領は「アイルランドは、2017年~2020年期のベトナムとの協力発展に関する国家戦略を早期に公表し、貧困解消、気候変動の対応、及び国連のミレニアム目標の遂行の面においてベトナムを支援してゆく」と明らかにしました。会談後、クアン主席とヒギンズ大統領は教育養成、風力発電、情報技術、郵政通信などの分野に関する両国の各省庁、部門、企業、大学養成施設による協力合意書の調印式に立ち会いました。
続いて、クアン主席とヒギンズ大統領は記者会見を行い、会談の結果を通知しました。クアン主席は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ヒギンズ大統領と私は、世界の平和、安全保障、協力と発展について討議し、その重要性を確認しました。私たちは、国連やASEM=アジア欧州会合などの国際場裏、及びASEAN=東南アジア諸国連合とEU=欧州連合の協力枠内において緊密に連携してゆくことにも合意しました。このことは、気候変動の対応、国連の持続可能な開発目標の遂行を目指すからです。」
一方、ヒギンズ大統領は「双方は、気候変動問題や、持続可能な開発に関わる影響について討議した」と明らかにすると共に、貧困解消においてベトナムが収めた成果を高く評価しました。