ベトナム・シンガポール、戦略的パートナー関係を強化へ
29日、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻によるシンガポールの国賓訪問にあたり、両国は共同報道コミュニケを発表し、その中で、二国間関係を強化することで一致しました。コミュニケによりますと、28日から30日にかけてのシンガポール訪問期間中、チャン・ダイ・クアン国家主席はシンガポールのトニー・タン・ケン・ヤム大統領と会談した他、リー・シエンロン首相と会見しました。
これらの席で、双方は2013年、確立された戦略的パートナー関係は迅速に発展していると強調しました。また、リー首相はベトナムに対し、UOB=シンガポールのユナイテッド・オーバーシーズ銀行の支社に許可証を早期に発給し、ベトナム、及びシンガポールの企業への金融サービスの提供に有利な条件を作り出すこと、また、シンガポールに対し、ベトナムの各大都市への飛行商権を与えることを要請しました。さらに、双方は国防・安全保障分野での協力関係の目覚しい発展は両国の相互理解の強化に貢献してきたことを評価するとともに、2009年の国防協力合意書に基づき、国防機関の代表団による相互訪問や対話を維持することで一致しました。同時に軍事専門家の交換、ASEAN国防相会議の枠内の多国間協力を促進し、テロ、極端主義、越境犯罪の防止で協力を継続するとしています。
そして、双方は地域の平和、安定の維持やベトナム東部海域の航行の自由の重要性を強調するとともに、紛争を平和的措置で解決し、武力による威嚇、または武力の行使をせず、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約を遵守する必要があると訴えています。また、DOC=海上行動宣言の完全履行、COC=海上行動規範の早期作成に尽力すると表明しました。
なお、訪問を機に、クアン主席はベトナム・シンガポール企業フォーラムに参加した他、両国の企業による協力合意書の調印式に立ち会いました。