(VOVWORLD) - 6月20日夜の晩餐会を最後に、ウラジーミル・プーチン大統領率いるロシア高級代表団は、2日間のベトナム国賓訪問を成功裏に終えハノイを後にしました。この訪問は、グエン・フー・チョン・ベトナム共産党書記長の招きにより実現したものです。
チョン書記長とプーチン大統領との会談 |
訪問の成果として、両国は「ベトナム・ロシア友好関係の基本原則に関する条約」締結30周年を踏まえ、包括的な戦略的パートナーシップのさらなる深化に関する共同声明を発表しました。
声明では、 最高位レベルを含む定期的かつ実質的な政治対話の強化、政党間および議会指導者間の交流促進、両国議会間協力の拡大、国際・地域の議会フォーラムでの協調の継続に合意したことが明記されています。
また、両国の国防・安全保障協力について、第三国を対象としたものではなく、国際法に則った高い信頼性を持つものであると強調しています。
経済面では、鉱物資源、工業、農業、機械製造、エネルギー分野での投資強化や、石油・ガス事業での協力継続、さらに農林水産業分野での協力拡大に合意しました。
教育・文化面では、互いの言語教育の促進や、在留国民の生活支援の継続を約束しています。
安全保障面では、国際テロ対策や人権保護での協力、海洋・航空の安全と自由の確保、武力不行使、紛争の平和的解決などで一致しました。特にベトナム東部海域(南シナ海)問題については、2002年のDOC海上行動宣言の完全履行への支持と、実効性のあるCOC海上行動規範の早期策定に関する交渉の進展を歓迎しています。
両国は、この共同声明に基づく協力と国際舞台での協調が、二国間関係と包括的な戦略的パートナーシップの強化につながると確信を示しています。