ベトナム、1億500万回分の新型コロナワクチンの購入契約を締結
(VOVWORLD) -ベトナムは総人口のおよそ70%への予防接種のため、1億5千万回分のワクチンを購入する目標を掲げています。
アメリカが支援したワクチンを乗せた航空機がノイバイ国際空港に到着(写真:vnexpress.net) |
ベトナムはこれまで1億500万回分の新型コロナウイルス・ワクチンの購入契約を締結する一方、今後、他の5500万回分を購入するため、交渉中です。7月12日現在、ベトナムは800万回分のワクチンを受け取りました。
2021年2月26日に発布された新型コロナウイルス・ワクチンの購入・使用に関する政府の21号の決議によりますと、ベトナムは総人口のおよそ70%への予防接種のため、1億5千万回分のワクチンを購入する目標を掲げています。
現在、ベトナムは世界各国とワクチン製造会社に対し、ベトナムへのワクチンの引き渡しを早期に行うよう働きかけています。
* 新型コロナウイルスワクチンの共同調達に関する国際的な枠組みである「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」は2021年7月~9月、ベトナムに106万5870 回分の米ファイザー(Pfizer)と独バイオンテック(BioNTech)が共同開発する新型コロナウイルスワクチン「コミナティ筋注」を調達します。これと同時に、米ファイザーやモデルナなどの製薬メーカーと新型コロナウイルスのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン製造技術のベトナムへの移転を支援します。
*アメリカ政府は「コバックス・ファシリティ」を通じて、ベトナムにモデルナ製ワクチン200万回分を供与しました。また、アメリカの企業はベトナムの企業とワクチン製造技術の移転のため契約を締結しました。
*日本はベトナムに英アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチン200万回分を支援するとともに、今後、さらに100万回分を支援します。
*中国はベトナムにシノファームが製造する新型コロナウイルスワクチン「ベロセル(Vero Cell)」50万回分を支援します。
*オーストラリアは年末までベトナムにベトナムの新型コロナワクチン供給源へのアプローチを目指し、4千万豪ドルを提供すること、および、アストラゼネカ製のワクチン150万回分を供与することを公約しました。
*ロシアはベトナムにロシア産ワクチン「スプートニクV」1000回分を供与しました。
*韓国はベトナムに250万米ドル相当の3千万個の注射器を支援しました。