ユーロ圏インフレ鈍化「正しい方向への一歩」=ECB総裁

(VOVWORLD) -欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は2日、ユーロ圏でサービス価格の上昇が続いているものの、6月のインフレ鈍化は正しい方向への一歩になるとの見方を示しました。
ユーロ圏インフレ鈍化「正しい方向への一歩」=ECB総裁 - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)
欧州連合(EU)統計局が2日発表した6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.5%と、5月の2.6%から小幅に鈍化しました。ただ、サービス部門のインフレ率は4.1%で高止まりしました。

ラガルド総裁はポルトガルのシントラ近郊で開催されているECBの年次フォーラムで、ECBが指標に用いているHICPは「正しい方向に向かっている」と言及しました。ディスインフレの道を「かなり進んでいる」とし、ユーロ圏のインフレ率は1年以内に「2%台前半」に低下し、来年下半期には目標とする2%に達するとの見方を示しました。

サービスインフレに大きな変化が見られていないことについては、賃金がようやく物価に追いついたことが大きな要因と指摘しました。モノ(財)のインフレ低下によって部分的に相殺されているとし、最終的には均衡が取れるため、ECBはサービスインフレ率が2%まで低下する必要はないと見なしていると述べました。

ECBは6月6日の理事会で4年9カ月ぶりとなる利下げを決定しました。市場では9月と12月に追加利下げが実施されるとの見方が出ています。(ロイター)

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