ロシア、仏大統領選にも干渉か マクロン氏「偽ニュースで中傷」
【AFP】フランス大統領選の中道・独立系候補で高い支持率を誇っているエマニュエル・マクロン前経済相(39)の陣営は14日、選挙運動を妨害する目的で虚偽の風説を流布しているとしてロシアを非難しました。ロシアは昨年の米大統領選への介入も取り沙汰されています。
マクロン氏の報道担当者バンジャマン・グリボー氏は仏ニュース専門局i-TELEの番組で、ロシア政府が国営メディアを通じて「組織的中傷」を行っていると批判しました。
エマニュエル・マクロン前経済相(39)
(写真:EPA/TTXVN)
グリボー氏は「ロシア政府は後押しする候補者を決めました。(野党・共和党の)フランソワ・フィヨンと(国民戦線(FN)の)マリーヌ・ルペンだ」と主張しました。ロシアが両氏を選んだのは「非常に単純な理由からだ。ロシアは強い欧州を望まず、弱い欧州を望んでいる」とも指摘しました。マクロン氏は欧州連合(EU)を強く支持しています。
グリボー氏は、いずれもフランス語のウェブサイトを持っているロシア国営国際通信社「今日のロシア」とスプートニクがマクロン氏の評判を傷つけようとしていると述べました。マクロン氏は先週、同性愛者だとのうわさを一笑に付しています。
ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は「われわれは過去も現在も他国の内政問題、特に選挙に干渉しようとしたことは決してない」と述べ、グリボー氏の主張を強く否定しました。今日のロシアとスプートニクも同様に否定しています。
マクロン氏は、ここ数週間で初めて支持率の停滞を示す世論調査結果が出ていました。