ロシア大使殺害 トルコ大統領“ギュレン教団関与”強調
(写真:AP/TTXVN)
(NHK)トルコの首都アンカラで19日、トルコに駐在するロシアのアンドレイ・カルロフ大使が写真展の開会式の会場で地元の警察官のメウリュト・アルトゥンタシュ容疑者に銃で撃たれて死亡しました。
トルコのエルドアン大統領は21日、記者会見でアルトゥンタシュ容疑者について「ギュレン教団のメンバーだったことは明らかだ。育った場所や関係を持ったところすべてが示している」と述べ、ことし7月のクーデター未遂事件を企てたとトルコ政府が断定しているイスラム組織、ギュレン教団が関与していると強調しました。
地元メディアは捜査当局の話として、アルトゥンタシュ容疑者が7月のクーデター未遂事件の前後に休暇をとっていたことや、おじや同僚など周辺に教団の支持者がいることなどを伝えています。
ただ教団の指導者のギュレン師は事件のあと「卑劣なテロ行為を最も強い言葉で非難する」という声明を発表し、関与を否定しています。また地元メディアは「ロシアはトルコとは別の見立てをしているようだ」とも伝えていて、トルコはロシアと共同で容疑者の男の思想的な背景などについて調べを進めています。