(写真：TTXVN）

イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領の招きに応え、チャン・ダイ・クアン国家主席夫妻は21日から24日までのイタリア国賓訪問を行っています。

ベトナム時間22日午後、大統領府で、クアン主席と高級代表団を迎える歓迎式典が盛大に行われました。その後、クアン主席とセルジョ大統領は会談し、両国関係が多分野において、積極的に発展していることで一致すると同時に、ベトナムとイタリアの戦略的パートナーシップを効果的かつ広範に発展させるという決意を強調しました。また、双方は、各レベルの代表団、特に高級代表団の相互訪問を頻繁に行い、2017年～2018年期の戦略的パートナーシップ行動計画の実施、草の根外交の推進、文化・教育養成・観光面での協力の強化を実現し、科学技術を優先分野にすることで合意を達成しました。国防安全分野において、双方は犯罪防止対策、救護救難、地雷と不発弾の除去、国連平和維持部隊などに関する情報と経験を交換するとしています。さらに、ベトナムとイタリアの指導者らは「ベトナム東部海域を巡るあらゆる紛争は国際法に従って平和措置で解決されるべき」と強調しました。

会談後、クアン主席とセルジョ大統領は共同記者会見を行い、会談の結果と両国の協力方向について通知しました。セルジョ大統領はクアン主席による今回のイタリア国賓訪問を高く評価すると共に、この関係は両国間の良好な協力関係の証であると強調しました。一方、クアン主席は「会談で、双方は、両国の戦略的パートナーシップを効果的かつ全面的に押し上げるという共通認識を達成した」と明らかにし、次のように語っています。

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「ベトナムは常に、イタリアとの戦略的パートナーシップを重視しており、その関係を効果的かつ広範に発展させたい意向にあるということを強調したいです。双方は、外交次官級の戦略対話、国防次官級の国防政策対話、経済次官級の経済協力共同委員会などを継続すると共に、今回調印される文化、教育養成、科学技術に関する協力行動計画を効果的に実現していきたいです。」

このように語ったクアン主席はさらに「双方は、2017年から2018年期の貿易取引総額を60億ドルし、両国企業の協力に有利な条件を作り出すことで一致した」と明らかにしました。

一方、同日、クアン主席は、イタリアのラウラ・ボルドリーニ 下院議長 、及びピエトロ・グラッソ上院議長と個別会見を行いました。これらの席で、双方は「ベトナムとイタリア協力の潜在力は大きいことから、政治、経済、文化、教育養成、科学技術協力、国防安全などの分野においても協力をさらに強化する必要がある」ということで一致しました。イタリア側は「イタリア議会はベトナム国会に対し、能力向上、活動スキル、技術の面において支援すると共に、立法と監視活動、及び女性国会議員の役割の向上に関する経験を交換する用意がある」と強調しました。