17日午前の国会で、グエン・スアン・フック首相は質疑応答に臨み、マクロ経済や国家組織、汚職防止対策、国際社会への参入などに関し、様々な質問に答弁しました。フック首相は先頃、国会が採択した経済社会発展目標はベトナムが様々な困難に直面している背景の中で最高の目標値である。政府は投資誘致や消費への梃入れ、輸出の促進、開放的な投資環境づくり、経済再構築に尽力し、目標を達成する決意であると強調しました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「新たな段階においてベトナムは国際社会への参入を進める傍ら、経済の独立性を重視し、一市場、一パートナーに依存することではありません。通貨、エネルギー、食糧の安全を保障しなければなりません。また、独立した経済体制の構築をはじめ、有機農業や情報技術の発展を進める必要があります。」
このように語ったフック首相はベトナムは不良債務の処理を集中的に行った際、法整備、不良債務の新規発生の防止、不良債務の処理を目指す全面的な計画の作成を行なうと明らかにしました。
一方、ドナルド・トランプ氏がアメリカの次期大統領に当選した後のベトナムとアメリカの関係について、フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは民主党と共和党とも関係を結んでいます。ベトナムはアメリカと10件の協力体制を継続していきます。ベトナムの党と国家は国際関係の多様化という立場を堅持し、独立、主権、領土保全の尊重を基礎にアメリカと協力していきたい意向があります。」
さらに、TPP=環太平洋経済連携協定に関し、フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムはこの協定への加盟にあらゆる必要な条件を準備しました。加盟諸国の議会が批准するか否かを問わず、ベトナムは世界経済への参入を進めていきます。TPPに加盟しなくても、ベトナムはASEANを中心に、参入を強化する方針です。」
他方、グエン・ティ・キム・ガン国会議長は質疑応答を総括し、次のように語りました。
(テープ)
「2日半にわたり、質疑応答は民主的かつ率直に行なわれました。延べ200人の国会議員が質問をしました。今回、争論が行なわれたことで問題の究明が図られました。閣僚らは出された問題の説明に取り組んだ上で、今後、状況を好転させる決意を示しました。」