国連事務総長、新型コロナワクチン開発への資金援助を呼びかけ
(VOVWORLD) - 国連のグテレス事務総長は30日、加盟国に対し、今こそ新型コロナウイルスワクチン開発に向けた国際的な取り組みに対する資金援助を始める時だ、と述べました。
WHO=世界保健機関とGAVI=ワクチンと予防接種のための世界同盟が立ち上げた国際協働の仕組み「Access to COVID-19 Tools Accelerator」(ACTアクセラレーター)とワクチン配分計画「COVAX」は、これまでに30億ドルの資金を調達したが、さらに350億ドルの資金が必要としています。
これらの取り組みは、2021年末までに20億本のワクチンを分配することや、2億4500万服の治療薬および5億個の検査器具の調達を目標に掲げています。
ドイツのメルケル首相は貧困国へのワクチン提供を援助するため、GAVIに対し1億ドルを拠出すると表明しました。
アメリカの医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)JNJ.Nのゴルスキー最高経営責任者(CEO)も、2021年半ばから低所得国に5億本のワクチン提供を開始すると確約しています。
中国、ロシア、アメリカはこの枠組みに参加していません。WHO幹部によりますと、中国とは参加について協議を続けているということです。アメリカはワクチン開発会社と独自に契約を行っています。(ロイター)