（asahi.com）トランプ米大統領が報道機関への圧力を強めていることに対し、ニューヨークで２６日、報道の自由を守ろうと訴えるデモがありました。３００人ほどが参加し、トランプ氏が批判するニューヨーク・タイムズ紙本社前から出発して市内を練り歩き、気勢を上げました。

（写真：AFP/ TTXVN）

トランプ氏は同紙やＣＮＮテレビなどの報道を政権に批判的と受け止め、「偽ニュース」と断じて攻撃を繰り返していましす。ホワイトハウスがこうした報道機関の記者を取材機会から締め出す一方、政権に好意的な保守系のＦＯＸテレビなどの取材は受け入れるなど、政権がメディアを選別する動きも出ています。

参加者らは「報道に自由を」「うそはたくさん。事実が大切だ」などと声を上げました。言論が抑え込まれているとの抗議の意思を示すため、口にテープを貼った参加者もいました。夫婦で参加したブラント・トーマスさん（５９）は「トランプ氏は自分に都合の良いことだけを報じる『国営』メディアを求めている。政府がやっていることに注意を払い、ニュースに気を配るのが市民の責任だ」と話しました。