【ロンドン矢野純一】イギリスのメイ首相は6日、ロンドンの首相官邸でイスラエルのネタニヤフ首相と会談しました。ネタニヤフ氏は、先月末に中距離弾道ミサイル発射実験を行ったイランに対してアメリカが科した経済制裁にイギリスが加わるように要請し、イランに強い姿勢で臨むことを求めました。
(写真:TTXVN)
ネタニヤフ氏は今月15日に訪米して、トランプ大統領と会談します。トランプ政権が対イラン強硬姿勢を打ち出していることを好機と捉え、イラン包囲網の構築に向けて積極的な外交を展開しています。
ロイター通信などによりますと、ネタニヤフ氏は「イランはイスラエルを破壊し、中東を支配することを狙っており、欧州や世界にとって脅威だ」として、トランプ政権と共にイランへ圧力を強めることを求めました。
英首相官邸の報道官によりますと、メイ氏はイランの行動が中東地域を不安定化させていることに懸念を示す一方、「(主要6カ国とイランとの)核合意は極めて重要だ」と従来の見解を伝えたといいます。
両首脳はまた、イギリスの欧州連合(EU)離脱後、早期に自由貿易協定(FTA)を結ぶため作業部会を設置することや情報機関同士の協力、サイバーセキュリティー分野で連携をさらに強めることを確認しました。