対ロ制裁「クリミア返還まで維持」 米国連大使が明言
【AFP】アメリカのニッキー・ヘイリー国連大使は2日、ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派の戦闘が激化していることについて、ロシアの「好戦的な行動」を非難するとともに、ウクライナ政府に対するアメリカ国の強力な支援を約束しました。ロシアがクリミア半島をウクライナに返還するまで、ロシアへの制裁を維持するとも明言しました。
(写真:wiki)
国連安全保障理事会で初めて公式に発言したヘイリー大使は「ロシアとの関係改善を望んでいるのは確かだが、ウクライナ東部の悲惨な状況から、ロシアの行動は明確に強く非難されるべきだ」と述べました。
ロシアによる2014年のクリミア半島併合を受けてアメリカが科した制裁についても言及し、「クリミアはウクライナの一部だ。ロシアが同半島の支配権をウクライナに返還するまで、
クリミア関連のわれわれの制裁は維持されるだろう」と断言しました。
ドナルド・トランプアメリカ大統領はロシアとの関係改善に意欲を示しています。ウクライナ東部での戦闘の激化同大統領の対ロシア政策を占う最初の試金石となっており、ヘイリー大使の発言に注目が集まっていました。