(VOVWORLD) -東京(CNN) 岸田文雄首相は14日、来月予定される与党・自民党の総裁選に再選出馬しない意向を明らかにしました。
(写真:JapanGov) |
岸田氏を巡っては、政治資金問題などで辞任を求める声が高まっていました。
岸田氏は記者会見で、自民党が変わることを示すのが重要だと語りました。
さらに「透明で開かれた選挙、何よりも自由闊達(かったつ)な論戦が重要だ」と説明しました。「自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くことだ」と述べました。
1955年の結党以来、ほぼ切れ目なく政権を維持してきた自民党はここ数カ月、政治資金問題に揺れています。
党の有力な2派閥が収支の適切な報告を怠り、一部のケースでは政治資金をキックバックとして議員に還流していた疑いが持たれています。
岸田氏は3年近い任期中、派閥の解散や不正を犯した議員の処分など、不正対策と党改革を推進すると言明していました。
円安ドル高を含む日本経済への懸念も、岸田氏の経済政策への信頼を損ないました。
公然と批判の声が上がり、支持率の落ち込みに見舞われていた岸田氏でしたが、これまでは辞任を否定していました。
退任の決断は自民党総裁選を1カ月後に控えるタイミングで下されました。総裁選の日付は発表されていません。
生活費高騰に円安が追い打ちをかける中、岸田氏の後任には世界4位の経済大国のかじ取りが託されます。(CNN)