年内にワクチン300万回分 太平洋島しょ国向け―菅首相表明
(VOVWORLD) - 日本と太平洋島しょ国・地域の首脳会議「太平洋・島サミット」が2日、オンライン形式で開かれました。
(写真:共同) |
日本の菅義偉首相は年内に計300万回分の新型コロナウイルスワクチンを供与すると表明しました。ワクチンの輸送車両や保冷庫などコールドチェーン(低温物流網)整備に必要な支援も行うと明らかにしました。同地域への影響力を強める中国を念頭に、日本のきめ細かな支援で差別化を図る狙いがあります。
ワクチンは7月中旬以降、国際的な調達枠組み「COVAX」(コバックス)を通じて提供します。首相は席上、「日本は同志国とも連携しながら、コールドチェーン整備のための機材の供与、技術協力のほか、保健医療体制の強化、その後の経済回復支援を含め包括的な支援を実施する」と強調しました。
菅首相はまた、東京五輪・パラリンピックに関し「安全安心に開催するため、万全な感染対策で準備を進めている」と説明し、「支持を得た」(政府高官)ということです。防災や人材育成なども含めた一連の島しょ国支援を「キズナ政策」と名付け、今後も支援を強化していく方針を示しました。(時事通信)