朝鮮民主主義人民共和国の核問題でむち振るう中国、外交努力も継続
[ロイター] - 中国は朝鮮民主主義人民共和国からの石炭輸入を停止すると発表し、同国を厳しく鞭打ちました。しかし対話ルートを完全に断ってしまう様子は見られず、核問題の解決に向けて外交努力を続けているのが実情です。
(写真:AFP/TTXVN)
中国の朝鮮民主主義人民共和国専門家らによりますと、金正恩朝鮮労働党委員長が核問題の平和的解決に一向に前向きな姿勢を示さず、反抗的態度を続けていることに、中国政府もうんざりしています。朝鮮民主主義人民共和国に厳しく対峙するよう、米国から圧力を掛けられてもいます。
中国共産党系のタブロイド紙、環球時報は20日の社説で、石炭輸入の停止措置について、朝鮮民主主義人民共和国の核開発を止めさせるために中国が国際社会と協力していく決意を示したものだと評価しました。ただ、対朝鮮民主主義人民共和国政策が根本的に変わるわけではないとも論じました。
「国連の制裁には加わったが、中国社会の朝鮮民主主義人民共和国への友情は変わらぬままです。中国の制裁は核兵器開発だけを標的にしたものであり、我が国は韓国の朝鮮民主主義人民共和国に対する政治的妄想には断固として反対する」としています。