欧コロナ対策に格差、オーストリアはワクチン義務視野 ポルトガルは緩和
(VOVWORLD) - 新型コロナウイルスのオミクロン変異株の拡大に伴い、欧州で感染者数の急増が続く中、各国の対応に格差が出てきました。
オーストリアはワクチン接種の義務化を目指す一方、ポルトガルでは死者や入院者の増加には歯止めが掛かっているという見方から、規制緩和に踏み切ります。
イタリア保健省は6日、1日当たりの新規感染者が21万9441人と、過去最多に達したと発表しました。一方、死者は198人と、前日の231人から減少しました。
ベルギーは4日時点の新規感染者が2万8000人超と、連日で過去最多を更新しました。感染症の専門家らは、週間の平均の感染者数が82%急増したと指摘し、1月半ばまでに1日当たりの感染者が3万─12万5000人に達する恐れがあると警鐘を鳴らしました。
入院者も増加しており、ブリュッセル地域では60%急増しました。
学校では予定通り10日に対面授業が再開される見通しです。一方、ナイトクラブの閉鎖や公共交通機関などでのマスク着用義務は継続されます。目先、ワクチン接種を義務化する計画はないということです。
オーストリアのネハンメル首相は6日、新たなコロナ規制を8日から実施すると発表しました。さらに、ワクチン接種義務化は「不可欠」とし、政府が2月1日からワクチン接種を義務化する法案草案を巡り作業を続けていると明らかにしました。
新規制には隔離期間の短縮や人混みでの屋外マスク着用義務化に加え、ワクチン接種証明書の有効期限を6カ月とする措置などが含まれます。
オーストリアでは6日に確認された新規感染者が8263人と、先週の平均から約3倍増となりました。(ロイター)