米国連大使、北朝鮮へ「あらゆる選択肢検討」 安保理が緊急会合
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(AFP)国連安全保障理事会は8日、緊急会合を開き、朝鮮民主主義人民共和国が6日に実施した弾道ミサイル発射実験の対応策を協議しました。会合後、米国のニッキー・ヘイリー国連大使は「あらゆる選択肢を検討している」と述べ、朝鮮民主主義人民共和国をけん制しました。
ヘイリー氏は対話による解決も完全には否定しなかったものの、まずは朝鮮が外交的解決を求める姿勢を見せるべきだと強調しました。
一方、中国の王毅外相は会合に先立ち、米韓合同軍事演習の中止と引き換えに北朝鮮が核・ミサイル活動を中止することを提案しました。それによって米国と北朝鮮が交渉の場に復帰し、両国の「真っ向からの衝突」を避ける一助となると主張しました。
しかしヘイリー氏は、朝鮮民主主義人民共和国の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は「理性のある人物ではない」として中国の提案を拒否。北朝鮮への対応を改めて検討する考えを示しました。
朝鮮民主主義人民共和国は今回のミサイル発射実験について、在日米軍を標的とした演習だと主張しています。