米情報機関、コロナ起源問題に関わる内部報告で調査中=関係者
(VOVWORLD) - この報告内容は、トランプ前政権下で極秘扱いの情報として示されたものです。
中国・武漢にある湖北省動物疫病予防コントロールセンターを視察するWHO=世界保健機関の調査団=AFP/TTXVN |
アメリア情報機関は、中国の武漢市で初の新型コロナウイルス感染が報告される1カ月前の2019年11月、武漢ウイルス研究所の研究者3人の体調が非常に悪化し、病院で診療を受けていたとの内部報告について、詳しい調査を進めています。複数のアメリカ政府関係者が明らかにした。
この報告内容は、トランプ前政権下で極秘扱いの情報として示されたものです。米紙ウォールストリート・ジャーナルが23日に初めて伝えました。3人の研究者が入院しましたか、具体的にどんな症状だったのかは分かっていません。関係者は、研究所からウイルスが流出したとまだ証明されたわけではないとくぎを刺しました。
アメリカのサキ大統領報道官は24日、「(ウイルスの)起源について結論を下すには情報が足りない。われわれにはデータと第三者の調査が必要で、まさにそれを要求しているところだ」と語りました。
中国外務省の報道官は同日、3人の研究員が病気になったというのは「完全な偽り」だと強く否定しました。
新型コロナウイルスの発生源を巡っては激しい論争が続いています。3月に中国の科学者とWHO=世界保健機関の主導の武漢視察チームが共同で公表した報告書では、ウイルスは恐らくコウモリから別の動物を介して人に感染したとみられ、研究所からの流出が起源になった公算は非常に小さいと記されました。
アメリカ政府関係者の1人は、アメリカの情報機関は「どちらの説も否定していない」と述べ、武漢の研究者が19年11月にウイルスに感染した可能性があるとの報告はアメリカの研究者にとっても無視できない存在になっていると付け加えました。(ロイター)