（写真：Asahi Shimbun）

今回の豪雨による被害は、およそ100人が死亡した2011年8月、9月に連続発生した台風以来最悪の規模です。地元メディアはおよそ90人が死亡、50人以上が行方不明と報じており、死者数は今後増加する恐れもあります。

救助・捜索活動には5万4000人以上の救助隊員、警官、自衛隊員らが動員され、現地住民の救援に当たっています。広島県熊野町では先週末に住宅をのみ込んだ土砂崩れの現場で、救助隊が泥を掘り起こす作業を続けました。

また、岡山県では冠水した地域に派遣されたヘリコプターが生存者の確認を行っています。倉敷市から派遣された救助隊員はAFPの取材に対し、上空から見る限りでは助けを求めている人はいなかったと語りました。

冠水などの被害が発生した広島県三原市に住む女性（82）は、周辺地域が海のようになったと表現しました。同県坂町でカキの養殖業を営む男性は、このような洪水被害は40年住んでいて初めてだと語りました。

当局によりますと9日は気温が高くなるものと予想され、少ない所持品で簡素な避難所に滞在している住民や、水や電気が止まった状態で壊れた家屋に留まる住民には新たな困難となる恐れもあります。