(写真:laodong.com.vn)
16日午前、ハノイで、ベトナムのユネスコ国家委員会は教育訓練省と協力して、ベトナムのグェン・クアン・タックさんが実施している『農村部に書籍を』というプログラムを全国各地に広めることに大きく寄与してきた個人と団体を顕彰する式典を行ないました。
『農村部に書籍を』というプログラムは教育発展のため、政府と社会共同体との協力の成功の一例とされています。このプログラムを実施してから9年になる現在、農村部に住むおよそ50万人が書籍を読むチャンスをつかみました。このプログラムの提唱者グェン・クアン・タックさんは次のように語りました。
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「私たちは学校に行って、父兄たちに、このプログラムに参加するよう働きかける具体的な戦略を実施しました。それから、学校の本棚が一つの学校から10ヶ所の学校、そして、100ヶ所の学校に広がりました。喜ばしいことはこのプログラムの実施により、国内外の多くのベトナム人が「故郷のために何をすればよいか」と考えるようになったことです」
式典で、ベトナムのユネスコ国家委員会の代表は「『農村部に書籍を』というプログラムは社会全体の資金を生かして、困難に直面している農村部で図書館を建設したことにより、学習コミュニティの構築に大きく寄与してきた。識字教育、学習精神の強化に関して、このプログラムを実施してきた個人と団体の経験は世界各国にとっても貴重な教訓である」と語りました。