(写真:Japan Times)
(NHK)TICAD=アフリカ開発会議に出席するため、ケニアを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の26日夕方、共同で議長を務めるケニヤッタ大統領とともに記者発表に臨みました。
この中で、安倍総理大臣は、「今回のTICADは初のアフリカ開催となる歴史的なものだ。日本はアフリカ自身が描くアフリカの夢を、アフリカと手を携えながら実現していきたい」と述べました。そのうえで、「日本は質の高い技術や人材育成で大きな貢献をすることができる。日本の企業は、アフリカの成長に強い関心を有しており、官民が連携してアフリカの発展に貢献していく」と述べました。
これに対し、ケニヤッタ大統領は、「TICADがアフリカというふるさとに帰ってきた。大きな成功に向けてさまざまな議論が進むことを期待している」と述べました。
このあと、安倍総理大臣は、ギニアやコートジボワールなどとの2国間の首脳会談を相次いで行い、TICADの成功に向けた協力を確認したほか、日本の常任理事国入りをはじめとする国連安全保障理事会の改革の実現への協力を求めました。
TICADは、日本の技術を生かした質の高いインフラ投資の拡大や、イスラム過激派組織によるテロの未然防止に向けた対策の強化などについて議論が行われ、28日、議論の成果を盛り込んだ「ナイロビ宣言」が採択されることになっています。